終息せぬサイン盗み問題にRソックス剛腕は苦言 「いまさら何ができるのだろうか?」
ロッテのジャクソンもセールに同意「残念なことではあるけれど、今となっては彼らを倒すことが先決」
謝罪会見を開き、選手たちが弁明を繰り返すも未だ終息の気配を見せぬサイン盗み問題。納得の行かない他球団の選手らが不満を口にする中、レッドソックスの剛腕クリス・セール投手は「既に起きてしまったこと」と、今季のワールドシリーズ制覇へ前向きな発言をしている。
地元ラジオ局「WEEI」のレッドソックス番記者のロブ・ブラッドフォード氏はセールの発言をツイッターで紹介。メジャー屈指の剛腕はサイン盗みについて「これは残念なこと」とした上で「(いまさら)何ができるだろうか? 大勢のカメラの前で彼らに向かって罵声を浴びせること?」といたちごっこの現状に苦言を呈している。
「サイン盗みは既に起きてしまったこと。この場所で泣き言を言うこともできるけど、僕なら真っ先にトレーニングして、頑張って世界一になることを目指すよ」
セール自身もサイン盗みが認定された17年に地区シリーズ初戦でアストロズ本拠地で先発するも5回9安打7失点と大炎上している。しかし、自身も“被害者”の可能性があるものの、過去を批判するのではなく、今季の世界一へと目を向けている。
このツイートには今季からロッテに加入したジェイ・ジャクソン投手もこう反応した。
「その通り……これはもう終わっているんだ。残念なことではあるけれど、今となっては彼らを倒すことが先決。キャリアに傷がついてしまった選手たちのことは、気の毒に思うけどね」
サイン盗みの首謀者として当時アストロズのベンチコーチを務めていたアレックス・コーラ氏はレッドソックスの監督を解任させられた。自身の指揮官を“失った”セールの胸中は複雑なものとなっているようだ。
(Full-Count編集部)