“不良債権化”年俸25億円男は引退考えるも現役続行決断「まだ持ち直すことができる」

オリオールズのクリス・デービス【写真:Getty Images】
オリオールズのクリス・デービス【写真:Getty Images】

デービスは16年に7年総額約176億円契約も、昨季は打率.179&12本塁打だった

 ア・リーグ東地区で3年連続最下位に沈むオリオールズには“不良債権化”が懸念される元大砲がいる。33歳のクリス・デービス内野手は2016年から7年総額1億6100万ドル(約176億6700万円)の大型契約を結んだが、昨季成績は105試合で打率.179、12本塁打に終わった。今季年俸は2300万ドル(約25億2400万円)で2022年まで総額6900万ドル(約75億7100万円)の契約を残している。

 本塁打王に2度(2013、15年)、打点王に1度(13年)輝いているデービスは昨季終了後に引退を考えたが、「まだ持ち直すことができる」と現役続行を選んだという。MLB公式サイトが、悩める元大砲の胸の内を伝えている。

 来月17日に34歳になるデービスは2016年から成績が徐々に下降。18年は打率.168、16本塁打、そして昨年は.179、12本塁打と目を覆いたくなるような数字が並ぶ。記事でデービスは「昨季終了後に(引退について)考えなかったと言ったら嘘になる。僕は自分の能力を把握している。自分に求めていることも把握している。苦戦して、大きく平均を下回る打者であることを続けたくはなかった。それはチームメートたちにフェアじゃない。ファン、ボルティモアの人たちにフェアじゃない」と苦悩の思いを明かした。

 しかし、今季も現役を続行する意思を固めたようだ。「だけど、それでもまだ力が残っていると思っている。2年間本当に苦戦したけど、それでもまだ持ち直すことができると思っている。引退するのは身体的にもうプレーできないと感じた時になる。まだそうではなかった」と語っている。

 記事によると、デービスはオリオールズのブランドン・ハイド監督とこのオフによく話したという。だが、引退を考えていることは家族にしか話していなかった。ハイド監督はデービスが引退を考えていたことに「それは知らなかった」と語っている。

 ただ、デービスは2020年も不振に苦しんだ場合は、「オフにその可能性(引退に)について再度考える予定だ」とも語った。

 背水の陣で臨む2020年シーズン。デービスは再び輝きを放てるだろうか。

(Full-Count編集部)

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