燕の3・20開幕投手は石川か小川が有力 高津監督「競い合ってその座を掴んで」
石川と小川は18日のDeNAとの練習試合でともに2回無失点と好投した
ヤクルトは沖縄・浦添キャンプの18日、DeNAと練習試合を行った。先発ローテの柱と期待される石川雅規投手、小川泰弘投手が登板し、ともに2回を無失点と好投した。高津臣吾監督は開幕投手(3月20日、対阪神)について「競い合ってほしい」と2人を軸に人選する考えを明かした。
40歳の左腕石川と29歳の右腕小川。今季の開幕投手候補2人が初実戦で上々のスタートを切った。先発して2回を2安打1死球無失点だった石川は「逆球も結構ありましたけどある程度は狙ったところに投げられた」とうなずいた。2番手の小川は2回を無安打1四球無失点。「落ちる球で空振りを取れたのがよかった」と手応えを口にした。
試合も石川→小川→スアレス→近藤→石山→マクガフの継投で1-0勝利。「あれぐらいのピッチングしてくれたら勝つ確率も高くなると思う。持ち味をそれぞれが出してくれた」と高津監督は目を細めた。
高津監督にとっては初陣となる3月20日の阪神との開幕戦。新指揮官は石川と小川の2人を軸に決める考えを明かした。「まだ何も決めていないですけど」とした上で「候補であることに間違いないし、彼らも意識していると思う。しっかり競い合ってその座を掴んでほしい」と語った。
石川が勝ち取れば3年ぶり9度目。小川なら2年連続5度目となる。「先発でやっている以上はそこを見据えてやっていくべきだと思います。143分の1のマウンドですけど、スタートですし、チームの代表として上がる場所、監督さんが託してくれる場所なので大事だと思います」と小川は話す。
昨季最下位に終わったヤクルト。チーム防御率も6球団ワーストの4.78だった。実績ある2投手がレベルの高い開幕投手争いをすれば先発陣も充実することになる。
(新保友映 / Tomoe Shinbo)