オリックスT-岡田、完全復活に向けた決意の言葉 ファンが待つ「55」の号砲
2010年に本塁打王を獲得し10年「あとは自分がやるだけですから」
完全復活を目指すオリックスのT-岡田外野手。オフシーズン、そして、宮崎春季キャンプでは一心不乱にバットを振り続け2020年シーズンを迎えようとしている。「Full-Count YouTube」ではキャンプ前に自主トレの地でT-岡田に密着し、インタビュー。練習の様子もカメラが可能な限り、近づき、その様子を紹介している。
2010年に32本で本塁打王を獲得してから10年目を迎えるシーズン。32歳の誕生日だった2月9日の紅白戦では「4番・一塁」でスタメン出場し豪快な1号を放つなど順調に調整を進めている。若手の多いチームではベテランの域に差し掛かった和製大砲に焦りはない。
昨季はわずか1本塁打に終わった背番号「55」。「背水の陣」「優しすぎる性格」など“外野”から聞こえる声にも「あとは自分がやるだけですから」と淡々と答える姿が印象的だった。
オフに行ったほっと神戸での自主トレでは“原点回帰”を目指し、豪快なアーチをスタンドに何度も叩き込んでいた。スタンドやグラウンドも走り回り、下半身強化に余念はない。打撃練習では打席の近くでカメラを配置。遠くに飛んでいく打球を追っている。昨年12月はプエルトリコのウインタリーグに参加し、1月も体を動かし続け、ほぼ無休で過ごした日々に「ここまで実戦して、動いたのは高校生以来ですよ」とインタビューでも充実の表情を見せているのが印象的だ。
今季から新たに3年契約を結び生涯オリックスを誓うT-岡田。「本当にボロボロになっても潰れてもいいと思ってるんですよ」。これまで聞いたことのない決意の言葉。恩返しは結果として残してくれるはずだ。