巨人村田2軍コーチ「もっとガツガツ」 BC栃木を経験、ファーム選手へ伝えたいこと

春季キャンプでは1組40~50分のフリー打撃「今振っていることが将来の役に立てばいい」

「北村には1軍で頑張って欲しい。いい物は持っているから2軍でくすぶってほしくない。大卒3年目で、もうやらないと終わる。(首脳陣の)期待に応えるだけのスイング、姿勢、結果が出ていないから2クールで落ちてきた。それをどう受け止めて野球をするか。下の世代にもいい選手はいっぱいいる」

「重信だってそう。20代中盤から後半にいる選手がファームにいるってことは、もう自分の立ち位置を考えて、肝に命じてやらない限りは、いつでも自由契約になる。それぐらいの覚悟を持ってやらないと。2軍で打率3割を打っているからいいや、では野球選手としては間違っている。東京ドームで野球をやるためにユニホームを着ている。ちゃんと考えてやってほしい」

 このキャンプ中のフリー打撃では野手陣に1組40~50分と徹底的にバットを振り込ませている。「とにかく数多く振ること。質より量をこなして何かをつかんでくれたら」。村田コーチも若手時代のキャンプ中は猛練習。それが08、09年の本塁打王獲得につながったと振り返る。

「早く練習が終わるなんてことはなかった。僕も練習してたというより、させられていた記憶がある。目一杯、打撃練習をしていたし、終わっても室内でずっと打っていた。夜間も。打撃は若いうちしか振れないこともある。その中で力を抜いても遠くへ打てる力がついてきた。今振っていることが将来の役に立てばいいなと思っている」

 反面教師にして欲しいこともある。村田コーチが打ち明けたのは現役時代の実体験だ。

「現役時代は色々としてきたし、髪型も色々やってきた。尖った部分もあったかもしれないけど、それを経験した分、若い選手たちには『そういう風にならない方がいいぞ』と言い聞かせることができるから。もちろん、いい意味で」

「髪型の話は(若手選手に)いっぱいしているよ。したいんだったら、すればいいけど、成績を抜群に出さないと。先に経験しているからね。いろんなことをしたいだろうけど、やらない方が身のためだよと言っている。巨人で指導した選手は一人間として、素晴らしい人間と言ってもらえるような人間を作りたい」

BC栃木でのプレーも指導者生活のプラスに「すごくいい経験。もっともっと出来るんじゃないかと思う」

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