前田健太は「何百万ドルも失った」 ドジャースでの救援起用にLA紙“同情”
ドジャースでの救援起用への不満を公に口にしなかったことをLA紙は称賛
ドジャースからツインズにトレードで移籍した前田健太投手が充実した日々を過ごしている。古巣の地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」が前田の新天地での順調な滑り出しを報じている。
同紙は、「先発投手として素晴らしい4年間を、そして救援投手としては圧倒的な3年間を過ごした」とドジャースでの活躍を称賛した上で、前田がスプリングトレーニング中に古巣での救援起用について悔しさを滲ませた様子を紹介した。
「ドジャース時代の4年間に47勝35敗の成績を残したマエダは、彼が持つ技能、そしてプロフェッショナリズムの犠牲者となった」
このように、前田の救援投手としての能力の高さとチームへの献身的な姿勢が先発を希望する自身の首を締めてしまったとしている。さらに右腕の出来高偏向の契約内容に触れ、「マエダは何百万ドルも失った」と、ドジャースでの配置転換によって“失った”モノの大きさについても言及した。
その上で、「彼は何かしらの不満をフロントオフィスに漏らしたかもしれないが、彼はメディアに伝えることをしなかった」と、自身の起用法についての不満を公の場で一切漏らさなかった前田の姿勢を讃えている。
記事ではツインズのデレック・ファルビー編成本部長が「マエダがシーズン及びポストシーズンを通じてローテーションに留まることを全面的に期待している」と発言したことを紹介。ツインズではホセ・ベリオスとジェイク・オドリッジ両投手に次ぐ先発3番手としての起用が予想されるとした。
シーズン通しての先発起用を希望する日本人右腕にとって、この移籍が大きな飛躍のチャンスとなることが期待される。
(Full-Count編集部)