巨人2軍選手が1軍へ割って入るには? 實松コーチ「どう準備するかが大事」

自身の現役経験を後進指導の糧に「自分のことだけに集中してやれば、その分、プラスになる」

 實松コーチも現役時代は2軍生活が長かった。1軍出場は日本ハム時代の02年に82試合出場したのが最多。06年から巨人でプレーし09年は1軍出場なしに終わったが、12年からは2番手捕手としてリーグ3連覇に貢献した。

「他人のことを気にせずに自分のことだけに集中した。人のことを気にすると、それだけで疲れてしまう。自分のことだけに集中してやれば、その分、プラスになる。自分がうまくなるために練習して考えられれば。1軍に行くには何が足りないのか。これをやろう、あれをやろうと潰していけば、1軍選手たちを追い抜ける」

「ワンチャンスしかない選手もいるかもしれないし、そのチャンスの時に何を準備できているか。2軍選手、3軍選手はもっともっと自分を知ること。自分がどういう選手で、どういうふうになりたいか。チームがどういう選手を必要としているかを考えてほしい。分かりづらいかもしれないが、考えないと、ちゃんとした練習法も見つかってこない」

 常勝を宿命付けられる巨人は選手層も厚く、戦力補強も積極的に行われる。若手は限られたチャンスで結果を出すことが求められる。實松コーチは「言い始めたらきりがない。今はジャイアンツにいるんだから、このチームで何が出来るかを考えた方がいい。僕も若い選手の分からない部分もあると思うので、会話を大事にしていきたい」という。2軍からの底上げ、チームの戦力アップこそがリーグV2への原動力。後進を育成し、1人でも多くの選手を1軍へ送り出す。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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