“3戦連発”鷹の育成リチャード、3年目の進化 「雑念しかなかった」男の変貌
「今はパッと切り替えられるようになった」
「打撃コーチと1打席1打席を振り返ったりしていて、頭を整理しやすくなった。それを自分でもできるようになって、自分で考えられるようになってきました」
「去年は打席で雑念しかなかった。1球目に空振りしたら『空振ったな、空振りしてしまったな』と思ってる内に2球終わっていて、追い込まれて『次はカーブかな、フォークかな』と思っている内に投げられていた。今はパッと切り替えられるようになった」
どんなバッターでも打席の中で迷いが生じれば、思い通りのバッティングはできないもの。リチャードはこれまで打席の中で、前の打席やボールを引きずり、その打席、その1球に集中できていなかったのだという。
それがここまでは次の1球への集中力が高められている。本塁打の打席でも、ボール先行だったこともあり、真っ直ぐに狙いを定め、それを一振りで打ち返した。「怖がらずに打てましたね」。成長した部分を感じさせる一発だった。
「アピールにはなったと思いますけど、育成の立場なのでこれでもかというくらいに打たないといけない。まだまだです」と語ったリチャード。まだまだ荒削りではあるものの、ロマン溢れる大砲候補に期待せずにはいられないだろう。