鷹・工藤監督、開幕候補の東浜に期待 エース千賀の復帰は「これで大丈夫となってから」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

若手には「ここから大事な試合」とさらなるアピール期待

 ソフトバンクは28日、ヤフオクドームで先発投手練習を行った。参加した東浜巨投手、石川柊太投手、松本裕樹投手の動きを見守った工藤公康監督は、練習後に調整が遅れている千賀滉大投手について語った。

 開幕投手候補の筆頭だった千賀は、春季キャンプ初日から右ふくらはぎの違和感で別メニュー。キャンプ中盤には本格的なブルペン投球を開始したが、終盤に右前腕部の張りを訴えノースローが続いていた。宮崎から戻ってからは1軍を離れ、筑後のファーム施設で調整を続けることになった。

 工藤監督は「(1軍で)一緒にやると焦ってしまうケースもあるのでね。筑後にはコーチもいますし。シーズンは長いので、やるべきことをしっかりやって『これで大丈夫』となってから」と、エースに焦らせないことを強調。それでも「いろんなケースもあるので、投手コーチと話をしてしっかりシミュレーションをやっていきたい」と、開幕に間に合うことも想定しながらエースの回復を待つ姿勢を見せた。

 29日の本拠地オープン戦初戦(阪神戦)には、開幕候補に浮上した東浜が先発するが「こないだ清武(23日のオリックス戦)で投げてスピードガンも出ていたし、捕手も『強い球が来ている』と言っていた。順調にいい調整ができていると思う」と評価した。

 宮崎での対外試合は4連勝。多くの若手選手が結果を出したが、開幕が早い今年は1軍生き残りを判断する時期も早まる。「まだまだ試合の中で見ていきたい選手もいる。そこはコーチとも話をしながら」としたうえで「ここから大事な試合が続く。集中して今が一番大事と自分に言い聞かせてやっていってほしい。この経験がプラスになるし未来につながる」と、さらなるアピールを期待した。

 29日からPayPayドームに名称が変わる本拠地でのオープン戦も、無観客試合になることが決定している。「残念ですが、皆さんの安全を考えたらこればかりは致し方ない。安心して(シーズン)開幕を迎えられるように、僕たちもいい調整をして開幕を迎えたいと思います」と神妙な表情で語った。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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