セベリーノ離脱のヤ軍、ダルビッシュ獲得に動く可能性? NYメディアが報じる
セベリーノが今季絶望、すぐに動く可能性も低いも…「7月になるまでに状況が変わるかもしれない」
ヤンキースのルイス・セベリーノ投手が右肘の内側側副靭帯部分断裂でトミー・ジョン手術(靭帯再建手術)を受けることを決断し、今季絶望となった。その穴を埋める選手として、名門球団がトレードで獲得しそうな選手のリストにカブスのダルビッシュ有投手の名前があがっている。
今季は昨季20勝のゲリット・コール投手を超大型契約で獲得するなど2009年以来のワールドシリーズ制覇の機運が高まっていたヤンキースだが、セベリーノの離脱が暗雲をもたらした。ニュージャージー州最大の地元メディア「NJ.com」は「ヤンキースは、カブスのユウ・ダルビッシュをトレードで獲得する?」とのタイトルで記事を掲載。セベリーノの代わりは既にFA市場には見当たらず、球団はすぐに動くことはないと予想している。
ただ、続けて「しかし、7月になるまでに状況が変わるかもしれない。セベリーノの代わの投手が上手く行かなかったり、他にも怪我人が出たりした時には」とも指摘。ヤンキースのトレード候補を特集した移籍情報サイト「MLBトレードルーマーズ」の記事の中で、ダルビッシュの名前が登場していたことを紹介している。
「MLBトレードルーマーズ」では6投手の名前を候補としてあげた上で、ダルビッシュについては「カブスはこのオフシーズン、給与総額をカットするために動くはずだった。しかし彼らはまだ大きなトレードをしていない。ダルビッシュの残りの契約、4年総額8100万ドル(約87億5700万円)がなくなれば、ぜいたく税を逃れる助けとなる」としていた。さらに、2017年オフにダルビッシュがFAになった際、ヤンキースは獲得に興味を示していた球団の1つだったという事実も振り返っている。
同メディアは、ダルビッシュの契約にはトレード拒否条項もついていて、ダルビッシュ自身がそれを放棄するつもりはないようだとも言及しているが、「NJ.com」は「ノートレード条項は気にしない。それは、話し合って変更できる」と指摘。「もし、カブスがナ・リーグ中地区で今季上手くいかないなら、(ダルビッシュをトレードに出すかもしれないので)この名前を覚えておくとよい」としている。カブスの状況次第ではヤンキースが獲得に動くのではないかとの見立てだ。
獲得に動くとしても7月となりそうだが、もし実現すれば、田中将大投手とダルビッシュがニューヨークで共闘することになる。日本人右腕2人が伝統あるピンストライプを着て、先発ローテーションに並ぶことはあるのだろうか。
(Full-Count編集部)