最速125キロの女子高生右腕が意識する「下半身の使い方」 テイクバックは“まるで上原”
日本を代表する投手へ、目標は女子最速の135キロ
高校生の女子野球で最速125キロを投げる右腕がいることをご存じだろうか?
宮城・クラーク記念国際高校女子硬式野球部の小野寺佳奈投手(2年)は男子顔負けの速球を投げる好投手だ。「Full-Count YouTube」では冬の練習に密着し、ブルペン映像を公開。鍛え上げられた下半身、小さなテイクバックから力強い投球を披露。目標は女子最速の「135キロ」と意気込む。
同校は昨年、2つの全国大会で準優勝に輝いた。小野寺は投打でチームをけん引した。「自分たちのやってきたことが大事なところで出たのでよかったです。最後、勝ちきれなかったのは自分たちの課題です」と最終学年の2020年で頂点を目指す。取材ではインタビューとブルペン動画に密着。冬場の練習とあり、全力投球ではないものの、動画を見たファンからはテイクバックが「まるで上原投手のよう」というコメントが寄せられるなど、注目のピッチングを披露している。
――最速は何キロですか?
「125キロです。昨年の春の大会で出ました」
――目標値はありますか?
「135キロです。下半身がしっかりしていないと速い球を投げられないので、まずはそこからやっていきたいと思います。そこからは細かく、下半身の使い方をもっと覚えていきたいと思います」
――いつぐらいから球が速くなりましたか?
「(元楽天の)石田隆司監督が来てから、球が速くなりました。今までは。ただ腕を上げて、速く投げようと思いすぎて、上半身だけで投げていたのですが、肩と肘の負担が大きかったんです。石田監督が来てから、股関節の使い方を教えてもらって、下半身で投げるようになったので、ボールが速くなったかなと思います」
――なかなか女子が高校まで野球をできる環境がまだ多くないですよね?
「野球をやる環境が近くにないと、そこで野球をやめてしまう人が多い。なので、まずは私たちがしっかりと自分たちが全国大会で結果を残して、女子野球というものを広めて、東北の高校にさらに女子硬式野球部が増えればいいと思います。中学までやったということは、好きでやったと言うことだし、挑戦して欲しいなと思います」
――残念ながら全国高校女子硬式野球選抜大会は中止になってしまったが、今年の意気込みをお願いします。
「エースナンバーをもらっているという事はもっと引っ張っていかないといきたいと思うのでしっかりやっていきたいと思います。自分たちは学校の女子硬式野球部の1期生で、先輩がいない中でやってきて、今年はその集大成になるのでしっかりと優勝して皆に報告できるようにがんばります」