開幕延期のプロ野球、全143試合を実施できるのか 日程再編で最善策は?

CSの縮小ないし中止で、2週間ほどの日程の猶予が生まれる

 五輪の中断期間により、今季のプロ野球はCS、日本シリーズも例年より2週間ほど遅く予定されている。昨季はCSが10月5日、日本シリーズが10月19日に開幕したが、今季はCSが10月24日、日本シリーズが11月7日からとなっている。期間全体の先送り、先延ばしもなかなか厳しい。

 そこで思い浮かぶのが、CSの縮小ないし中止だ。今年に限って中止とすれば、日本シリーズが始まる11月7日まで日程の猶予が生まれる。仮に2週間、開幕が延期されても、この期間で十分に穴埋めができる。中止が厳しければ、クライマックスシリーズの縮小開催ではどうか。例えば、1位と2位のファイナルステージだけの開催とし、最大6試合ではなく、最大4試合にすれば、それも日程的にかなりの猶予が生まれる。

 ペナントレース143試合が維持され、シーズンの成績もそのまま反映される。中断期間やシーズン期間の延長となると、球場の確保も難しくなるが、シーズンの期間中であれば、それも何とかなるだろう。CSの縮小、中止は最も影響が少なく、各球団が公平に戦えるのではないか。

 開幕延期が決まり、今後の日程再編について、果たして、どんな結論をNPBは導き出すのだろうか。そして、一刻も早い新型コロナウイルスの収束を願うばかりだ。

【表】2011年以来のペナントレース開幕延期へ 新型コロナウイルス対策に関するこれまでのNPBの主な動き

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