ヤ軍先発は田中&コールが頼り 離脱者続出にMLB公式「どちらかが問題に直面したら…」
ヤンキース先発陣はパクストン&セベリーノが故障離脱、ヘルマンは出場停止…
2009年を最後に世界一から遠ざかるヤンキース先発陣に離脱者が続出している。アストロズからFAとなったゲリット・コール投手と9年総額3億2400万ドル(約331億円)で契約を結び、11年ぶり頂点への態勢が整ったと思った矢先の“故障禍”に、MLB公式サイトは「コールかマサヒロ・タナカが問題に直面してしまったら……」と懸念を示している。
ヤンキース投手陣に誤算が相次いでいる。まず、昨季18勝のドミンゴ・ヘルマン投手がドメスティックバイオレンス(DV)規定に違反したとして81試合の出場停止。今季開幕から63試合に欠場する。これは“想定内”だったが、昨季15勝のジェームス・パクストン投手は2月に腰の手術を行い、前半戦絶望。さらに2018年に19勝を挙げたルイス・セベリーノ投手は先月下旬、右肘の内側側副靭帯の部分断裂と診断され、トミー・ジョン手術を受けることになった。
記事によれば、MLB公式はメジャー経験のない25歳の右腕で若手のジョナサン・ロアイシガ投手、昨季12勝でオフにトレード候補に挙がっていた37歳左腕JA・ハップ投手、そして2018年にトミー・ジョン手術を受けた27歳左腕ジョーダン・モンゴメリー投手らがローテーションに加わる見込みとなっている。
「コールかマサヒロ・タナカが何かしらの問題に直面してしまったら、どんな状況になるかを想像してほしい。投手とはそういう(怪我などを抱えやすい)ものなのだから」。一気に手薄になった先発陣について記事はこう論評。コールもしくは2014年から6年連続2桁勝利を挙げている田中将大投手のどちらかに“問題”が発生したら……と強い懸念を示している。
記事では、ほかにも昨季38本塁打を放った23歳のグレイバー・トーレス内野手は飛躍できるのか、ベテランぞろいの救援陣は健康を維持してブルペンを支えていけるのかなど懸念材料を示している。いずれにせよ、ヤンキース躍進にはコールと田中の存在が不可欠なようだ。
(Full-Count編集部)