サイン盗み“被害者”ダルビッシュは「2度とLAで歓声浴びない」 17年酷評記者が激白
米スポーツメディア「ザ・リンガー」が17年当時にダルビッシュを酷評した地元紙記者に取材
17年にアストロズが行ったサイン盗みにより、同年にワールドシリーズを戦ったドジャースが多大な“被害”を受けたことは様々なメディアでも報じられている。中でも当時チームの“エース格”として求められた活躍をすることができなかったクレイトン・カーショー投手やダルビッシュ有投手への地元メディアやファンからの風当たりは強かった。
ダルビッシュは17年ワールドシリーズで2度先発。第3戦は敵地で1回2/3を投げ4失点。3勝3敗で迎えた第7戦には本拠地で先発し、1回2/3で5失点(自責4)といずれの登板も2回もたずにKOされる炎上登板となっていた。これを受け地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のベテラン記者ビル・プラシュキ氏は当時、「ダルビッシュに再びドジャースのユニホームを着させる方法を考えているなら、フリードマン強化担当責任者とザイディGMは頭脳明晰な頭を壊してしまったに違いない」と、オフにFAとなっていたダルビッシュの残留は考えられないと痛烈に批判する内容を記していた。
米スポーツメディア「ザ・リンガー」は17年にアストロズによるサイン盗みが横行していた事実を受け、ブラシュキ氏に電話取材を行い、改めて当時の考え方から変化があったかを問うている。
「第3戦で登板し、あのような結果となったことで、我々はすぐに彼のことを度胸がない、弱いと言いました。私の意見としては、ダルビッシュがあのシリーズで1番の悪者でした。彼は準備できていないと思い、そう書きました。実際には準備できていたかもしれなく、ただアストロズがもっと準備できていただけだったかもしれません」