ロッテに“鳥フィーバー”発生の予感 鳥谷も驚き「練習してるだけなんだから…」
開幕が4月10日以降に決定、実戦感覚を取り戻せば1軍も時間の問題か
鳥谷は阪神を自由契約になった後も、イチロー氏、元中日の山本昌氏、岩瀬仁紀氏らの現役生活を支えたことで知られる鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウィング」などで自主トレを行ってきた。「体はしっかりできています」と井口監督に申告したというだけあって、確かに動きはいい。2軍戦に出場し始めれば、1軍昇格にもそれほど時間はかからないかもしれない。
今年のロッテはもともと、最速163キロルーキー・佐々木朗希投手の入団で俄然注目度アップ。しかし、今のところ佐々木がブルペン投球の段階にとどまり、まだ打者相手に投げていないこともあって、ここ数日は鳥谷に注がれる視線は佐々木を上回っている。今後は相乗効果も期待できる。
鳥谷の入団決定は、本来公式戦開幕10日前だったはずの今月10日だった。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大で開幕は4月10日以降になることが決定した。鳥谷は開幕までに、試合勘を取り戻し、新天地に馴染む時間を取れるのだから、追い風といえるだろう。
1軍で出場機会を確保できれば、古巣・阪神との交流戦3連戦(5月26日~28日予定・甲子園)などはビッグイベントになるはず。あれよあれよという間に、鳥谷が今季の球界の主役に躍り出るかもしれない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)