西武山川、“どすこい自粛論”に複雑な心境吐露「やめろと言われるまで…」
OP戦3号2ランを放ったヤクルト戦でどすこいパフォーマンス「テレビで見ているファンに向けてやっている」
■西武 7-2 ヤクルト(オープン戦・13日・メットライフ)
「どすこい!」は飛沫感染リスクが高い!? 西武の山川穂高内野手は13日のヤクルトとのオープン戦(メットライフ)で4打数4安打2打点と大暴れ。7回には左翼芝生席上段へ豪快な3号2ランを放ち、無観客の左翼席へ向けて「どすこい!」ポーズを決めた。
ところが、この観客と声をそろえて「どすこい!」と叫ぶパフォーマンスがピンチだ。前日12日、日本野球機構(NPB)とJリーグが合同で開催した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームが、肩組みや跳びはねなど集団での動きの伴う応援は接触感染リスク、大声を張り上げての応援は飛沫感染リスクが高いなどと指摘。DeNAの守護神・山崎康晃投手の登場時にファンが行う「康晃ジャンプ」、山川と同様、ソフトバンク松田宣浩内野手が本塁打を放った際にファンとともに「熱男~!」と叫ぶパフォーマンスに対し、懸念が広がっている。
山川は試合終了後、「自粛(すべき)という記事も読んだ。どうなるかわからないが、今のところ、人(観客)がいないんで、勝手にやっときます」と複雑な表情で語った。「(松田とは)球場で会えば、そういう話になると思う」とした上で、「やめろと言われればやめますし、言われなければ……やっていいのかなと思います。とりあえずテレビで見ているファンに向けてやっているので」と心境を吐露。「1日でも早くプロ野球が開幕できればいいと思います」という願いが叶うのはいつになるのか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)