西武が相次ぐ不正転売の防止へ注力 公式チケットリセールサイトをオープン
リセールが広がっていけば空席の減少へも繋がることが期待される
今回の公式リセールのメリットは、球団が定めた適切な価格で取引の場に出せること、一次販売で完売となっていても適正価格で購入する機会を得られることが挙げられる。
リセールが活用されていけば、来場可能なファンの手にこれまでよりもチケットが渡りやすくなり、空席も減っていくだろう。そして席が常に埋まるようになると、グッズやスタジアムグルメの売上向上といった球団にとってのメリットも予想されるが、遠藤さんはあくまでも「ファンの皆様がチケットを適正な価格でお買い求めいただくことが、ファンの皆様や球団にとっても優先すべき内容」と、公式リセール開設を不正転売防止につなげたいと考えている。
さらに「安心してチケット購入・試合観戦をしていただくために、日々検討を続けております」と遠藤さん。2020シーズンは「ライオンズオンラインチケットショップ」での会員登録を必須化。ちなみに「埼玉西武ライオンズ公式 チケットリセール by チケ流」も会員登録が必要で、売り手に関しては本人確認も必須になっている。
これまでであれば「行きたかったけど、行けなくなった」と立ち行かなくなったチケットが、「埼玉西武ライオンズ公式 チケットリセール by チケ流」によって安心して譲渡できるようになり、「完売になっているけど、この試合に行けないかな?」と思い立ったときも適正な値段でチケットが手に入る可能性がある。つまりは、「行こうか迷っている試合があるが、リセールできるしとりあえずチケットを買っておこう」と、チケットを買うこと自体の心理的なハードルも低くなるのだ。今シーズンの試合観戦に、球団公式リセールを利用してみるという選択肢を入れてみてはいかがだろうか。
(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)