大谷翔平とイチロー氏が“究極の草野球ドラフト”で選出 指名の米記者が語る理由は?
ベッツ、トラウト……現役スター選手揃いの中でイチロー氏の選出理由は「1日中プレーできる」
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕延期、オープン戦中止となった大リーグで14日(日本時間15日)、メジャー選手らの草野球がキャンプ地のアリゾナ州で行われた。レッズのトレバー・バウアー投手が自身のツイッターで草野球へ参加を呼びかけて実現。3年連続2桁勝利のインディアンスの先発右腕マイク・クレビンジャー、3年連続20本塁打以上でパドレスのトミー・ファム外野手、エンゼルスのキーナン・ミドルトン投手らが参加した。
“鬼才”バウアーによる草野球を受けて、米スポーツ局「ESPN」は「究極の草野球ドラフト」の記者投票を開催。もしMLBオールスター草野球チームが作れたら、誰が1位指名選手となるのか……。そんな記者たちの妄想が理由付きで語られている。記者たちは早いもの勝ちで被りなしで選ぶ。なおかつ前に選ばれた選手よりも自分が“指名”する選手が優れている理由を挙げる、というルールで行われた。
1位にドジャースに新加入したムーキー・ベッツ外野手が選ばれると、次にカブスのハビアー・バエズ内野手。そして3位にはエンゼルス大谷翔平投手が選ばれた。ダン・マレン記者が二刀流男を選んだ理由はこうだ。
「これは草野球の話だ。人数に余裕はない。だから、ホームプレートから誰にも負けないほどボールを遠くに飛ばし、マウンドから100マイル(約160キロ)のスプリットを投げることが同時にできる、宇宙でたった1人の選手を選んだ」
そしてベッツやバエズより優れていると思う点は……。昨季打率.281、29本塁打、11盗塁をマークしたカブスの正遊撃手と比べて、優れていると思う理由を明確に示している。
「ハビアー(バエズ)は打てるし走れるし守れる。だけど、彼はショウヘイのような投球ができるか? できないだろう? だから、オオタニの方が良い選択だ」
その後も大谷の同僚マイク・トラウト外野手、メッツのピート・アロンソと続き、6番目には現役選手ではないイチロー氏が選ばれた。デビッド・シェーンフェルド記者はイチロー氏を「完全に引退したとは言えない」と判断した上で、こう太鼓判を推した。
「イチローはマウンドで90マイル(約144キロ)ぐらいの投球ができる。そして僕が子供の頃やっていた草野球と同じようなら、5、6人しか守備がいないはずだ。イチローは大きなスペースを狙って打てる。だから、彼の打率は10割だ」
そして、これまで選ばれた選手よりもイチロー氏が優れている理由にも自信満々だ。ユーモアを交えて回答している。
「草野球は1日中プレーする。アロンソは、昼食と夕食を食べるために家に帰るだろう。トラウトは、(テレビの天気予報)ウェザーチャンネルを見たくて、休憩するだろう。ショウヘイ・オオタニは素晴らしいけど、彼の腕が10時間の投球に耐えられると思うか? 無理だろう? だけど、イチローなら、1日中プレー出来る。彼は彼の手から決してボールを離さない。最後に残っている男が勝利する。試合終了。イチロー、フォーエバー」
その後もドジャースのコーディ・ベリンジャー外野手などの名前が挙げられたが、いずれもスター揃い。かなり夢のある“草野球”のドラフト選出となった。
(Full-Count編集部)