巨人メルセデス復帰で開幕ローテに光 どうなる? 支配下6人の外国人枠の使い方

左肘の違和感から復帰登板を果たした巨人・メルセデス【写真:編集部】
左肘の違和感から復帰登板を果たした巨人・メルセデス【写真:編集部】

左肘違和感で離脱中だった左腕・メルセデスがプロアマ交流戦で復帰登板

 患部の不安を感じさせないマウンドさばき。メルセデスの良さが際立つテンポの良い投球で復帰登板を飾った。春季キャンプ中に左肘違和感で別メニュー調整となっていた巨人のC・C・メルセデス投手が17日、日体大とのプロアマ交流戦(ジャイアンツ球場)の3軍戦で先発。最速145キロの直球で3イニングを1安打無失点の投球を見せ、首脳陣を安心させた。その投球を1軍練習で同球場を訪れていたサンチェス、ビエイラ、パーラ、デラロサがスタンドから視線を送っていた。

 メルセデスは1軍への階段を上がった。巨人・井上真二3軍監督は「彼はもう力という部分では僕らがどうこういうような選手ではないので、順調に先発として投げられたというのは、大きいんじゃないかと思います。明日の状況を見て、次にイニングなのか球数を増やしてという判断になると思います」と45球の投球内容に及第点。助っ人左腕は開幕ローテに入り込むべく、状態を上げて行く。

 現在、育成から支配下となったモタを含めて、外国人枠の支配下選手は6名。1軍登録は4選手となるため、この日1軍練習に参加していた4人とメルセデスで開幕時の枠を争うことになりそう。現状では開幕スタメン候補の外野手・パーラと守護神候補のデラロサは確定的。サンチェスとメルセデスを先発ローテに入れるのか、確定的な2人に加え、好調を維持しているビエイラを入れ、2人の先発候補を交互に登録、抹消を繰り返す起用法になるのか、状態を見定めていくことになる。

 開幕日が不透明であることから、まだ先発ローテーション5~6枠の“確定ランプ”は灯っていない。2軍戦で先発調整をする戸郷翔征投手や桜井俊貴投手、アピールを続ける鍬原拓也投手、経験のある田口麗斗投手、宮国椋丞投手らが争う。このあたりの枚数のそろい方でも外国人選手の起用は変わってくる。先発投手が揃わなければ、サンチェス、メルセデスで先発ローテを厚くする必要があるし、場合によってはデラロサを頼りに、ブルペンに厚みを持たせる必要性も出てくるかもしれない。

 この日のメルセデスは順調そのもので、本人もピッチングを楽しむかのような躍動感だった。2回までは3人ずつで打ち取り、3回には先頭打者に中前打を許し、1死二塁から四球を出すなど、得点圏に走者を背負ったが、きっちりと左飛と空振り三振で切り抜けた。オープン戦でファンからの不安も大きかった先発投手陣に光をもたらしたといっていいほどの内容だった。時間を有効に使って仕上げていくだろう。

【写真】左肘違和感があったことを感じさせない! めちゃくちゃ腕が振れているメルセデスの実際のマウンド画像

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