「韓国にいたい」―KBOで大活躍の元DeNAロマックが新型コロナ感染拡大の現状を吐露
今季は韓国での4シーズン目を迎える元DeNAのロマック
元DeNAで今季は韓国SKワイバーンズでの4シーズン目に臨むジェイミー・ロマック外野手が、新型コロナウイルス感染拡大の渦中ともいえる韓国でシーズン開幕へ向け調整を行っている現状に満足していると明かした。カナダのスポーツ局「スポーツネット・カナダ」に思いを語った。
ロマックは2016年にDeNAへ加入。打率.113、0本塁打、2打点に終わり、わずか1年で退団。だが、韓国SKに移籍してから17年に31本塁打、18年は43本塁打、昨季は29本塁打と大活躍し、1年90万ドル(約9800万円)プラス出来高35万ドル(約3800万円)で再契約した。
地元のカナダでオフを過ごしたロマックは14日(日本時間15日)の飛行機に乗って韓国へ向かった。その時には新型コロナウイルス感染はカナダではそこまで広がってはいなかったが韓国で“パンデミック”状態になっていた。これに関しロマックは地元の友人から「韓国に戻ることにどう感じているの? 安全なの? クレイジーじゃないか?」との言葉を投げかけられたという。
しかし、欧米でも新型コロナウイルス感染の広がりを受け、ロマックは「そして今、世界のあちら(欧米)側でも広まり始めていて、僕は同じ質問をするよ。『そこにいるなんてクレイジーじゃないか?』。正直、そこから抜け出せて嬉しかったよ。韓国メディアの取材を受け、戻ってくることに躊躇したか聞かれた。『正直、ノー。今はあっちよりもこっちにいたい』って思ったよ」と韓国にいる現状について満足気な様子を口にした。
ロマックは続けて「規則を重んじる日本や韓国のような場所では、こうしたことを抑えることがずっと簡単」とカナダと比較した上で韓国にいることの安全性を説明した。また、韓国プロ野球(KBO)が1か月後の開幕を目指していて、それに合わせて選手たちも調整を続けていることを話した。
14日(同15日)の飛行機で渡韓したロマックは「『この飛行機に乗らなきゃ』と思った。韓国に行けば、責任を果たしたことになる。ここにいて、プレーする準備ができているんだ。もちろん、健康が第一だよ。家族や優先することがある。でも、契約上の義務があるんだ。給与が支払われたいなら、ここにいて責任を果たさなければならない」と韓国での新シーズンへ向け、強い決意を語っている。
(Full-Count編集部)