前鷹育成の長谷川がヤクルトの救世主に!? 高津監督「色々な場面で投げさせたい」
長谷川は昨季まで3年間ソフトバンクに育成選手として在籍した
ヤクルトの長谷川宙輝投手が20日、神宮球場で行われた阪神との練習試合の9回に登板。最速150キロをマークするなど、圧巻の投球内容で1イニング7球を投げて3者凡退に封じた。ソフトバンクでは昨季まで3年間育成契約。今季支配下選手としてヤクルトに加入した左腕を高津臣吾監督も「色々なシチュエーションで投げさせてみたい」と高く評価した。
圧巻だった。3点リードで迎えた9回のマウンド。長谷川があっさり3人で退けた。左打者の荒木に3球オール直球勝負。148キロで三ゴロに打ち取った。続く高山には初球の150キロで遊飛に。そして右打者の原口を149キロで遊ゴロに退けた。
躍動感あふれる21歳の投球に高津監督も合格点を与えた。「プレッシャーがかかるところで右打者(原口)との対戦を見たかった。らしさが出ている。物怖じせず投げている。色々なシチュエーション(場面)で投げさせてみたい」。
長谷川は2017年に育成ドラフト2位でソフトバンクに入団。昨季は2軍で9試合に登板、1勝2敗、防御率6.04の成績を残していた。育成選手は3年間同一チームと契約した場合、一度、自由契約として公示される。ソフトバンクは再度育成契約を打診したが、長谷川は支配下契約を提示したヤクルトを新天地に選んだ。
今月3日に長谷川は古巣ソフトバンク相手に最速153キロをマーク。燕投手陣に新たな速球王が誕生しそうだ。
(片倉尚文 / Naofumi Katakura)