「これが開幕だったら…」 連日特大弾の鷹バレンティン、新型コロナでの開幕延期を嘆く?
泳ぎながら西野の変化球を左翼スタンド上段までかっ飛ばしたバレンティン
ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手が2戦連続の特大弾を放った。22日、PayPayドームで行われたロッテとのオープン戦。5回2死一塁で左翼スタンド上段に2ランを突き刺した。
同点に追いつかれて迎えた5回の第3打席だった。2死一塁で打席に入ると、2ボール2ストライクからロッテ先発の西野の5球目を捉えた。変化球にやや泳がされながらも、打球は左翼スタンド上段へ。前日の試合でも左中間スタンド中段にライナーで届くアーチを放っており、2日連続の特大弾となった。
ベンチではチームメートと恒例となった「ピーポーピーポー」パフォーマンスで両手を顔の横でクルクル。「良い手応えだったし、今日も良い試合だったね」と振り返ると「これが開幕だったら良かったと思うよね」と、新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となったことを嘆いた。
まだ練習試合とはいえ、猛打で通算282本塁打の実力を見せ付けているバレンティン。工藤公康監督が「打席の中で色々と狙い球とか、勝負球で何が来るだろうというのを考えてやっているのが分かる。スマートさが出ている」とその“スマートさ”を讃えると、バレンティン自身は「打席の中ではしっかりプランを持たないといけない」と打撃のポイントを語った。
工藤監督は「凄いですねぇ」と目を細め、森浩之ヘッドコーチも「しっかりやってくれている。今のままいってくれると、大いに楽しみ。期待しています」と絶大な期待を口にした。ヤクルト時代に積み上げた実績はダテじゃない。リーグが変わっても、バレンティンはやっぱり凄そうだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)