鷹の23歳に漂うブレークの気配 2014年ドラ2が急浮上、工藤監督も「使いたい」

捕手のみならず外野や一塁をこなす栗原は出場機会獲得へ意欲「ポジションはどこでもいい」

「ポジションはどこでもいいんです。開幕戦でスタメンで出たいという思いが強いです。ちょっとずつ(1軍でやれる)手応えは出てきている。何とか食らいついていけるイメージは出てきています」

 ソフトバンクの正捕手といえば”甲斐キャノン”こと甲斐拓也がおり、外野手や一塁手にもグラシアルやバレンティン、中村晃、上林誠知、内川聖一などなど、多くのライバルがいる。それでも、ここまでの奮闘ぶりを見ると、開幕スタメンへの期待を抱きたくなるものがある。

 22日の試合後、工藤公康監督は「打つべきボールを打てているのが1番。打席の中でのチョイスができているというのが良いところ。打撃コーチも、守備コーチも高い評価をしてくれている。僕としても調子うんぬんはあるけど、調子が良いならば(スタメンで)使いたいと思う1人」と高い評価を口にし、森浩之ヘッドコーチも「使いたくなるよな。どこで使うか、というところはあるけど、そこまで来てくれている、考えさせてくれるのは嬉しい悲鳴」と語っている。

 首脳陣のコメントからも、出場機会の増加を狙う若鷹の中でも、栗原が高く評価されている選手であることは良く分かる。現在は県立坂井高に統合された福井県の春江工出身の栗原。U-18の日本代表では主将を務めた経歴も持つ。期待されて6年目、いよいよ覚醒の時がやってくるか。2020年の栗原陵矢に注目してもらいたい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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