藤川球児にかかる史上初の記録とは? 今季の達成が期待される節目の記録の数々【投手編】

阪神・藤川球児(左)と西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】
阪神・藤川球児(左)と西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】

藤川はあと38ホールドで史上初の200セーブ&200ホールドに

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となったプロ野球。新たな開幕日がなかなか決まらない2020年のシーズンだが、今季も様々なマイルストーン(記録の節目)を迎える選手がいる。中には多くの連盟表彰記録を控えている選手もいる。

 そこで今季の達成が予想、期待される主な記録を見ていきたい。今回は投手の記録だ。

○藤川球児(阪神)
・250セーブ(過去3人)現241セーブ あと9
・200ホールド(過去3人)現162ホールド あと38
・1000投球回(過去356人)現922回 あと78

「松坂世代」の1人で、7月21日に40歳になる藤川。史上3人目の250セーブまであと「9」に迫っている。名球会の入会条件は250セーブ以上だが、NPB起算であれば日米通算でも入会は可能なので、MLBで2セーブを挙げている藤川は、名球会入りまではあと「7」となる。昨季はシーズン途中からクローザーとなり16セーブを記録しており、大いに期待できる。

 また、あと38ホールドをマークすれば、200ホールドに到達する。これまでのプロ野球界で200セーブ&200ホールドを記録した投手はいないだけに、この記録にも注目したい。昨季は23ホールドだった。クローザー専念となれば、ホールドは伸びないが、今季はどう起用されるか。

○五十嵐亮太(ヤクルト)
・100セーブ(過去32人)現70セーブ あと30
・200ホールド(過去3人)現163ホールド あと37
・1000奪三振(過去150人)現920三振 あと80

 5月28日で41歳になる五十嵐だが、ソフトバンクからヤクルトに移籍した昨季も45試合に登板した。NPBで100セーブと100ホールドを達成したのは藤川球児(241セーブ162ホールド)、武田久(167セーブ107ホールド)、平野佳寿(156セーブ139ホールド)、増井浩俊(163セーブ152ホールド)の4人。五十嵐は5人目になる可能性がある。数字的には厳しいが、期待したいところだ。

○内海哲也(西武)
・150勝利(過去48人)現133勝 あと17
・2000投球回(過去89人)現1969回 あと31
・1500奪三振(過去55人)現1496三振 あと4

 巨人時代は球界を代表する左腕だった内海。昨年、炭谷銀仁朗の人的補償で西武に移籍したが、1軍登板なしに終わった。投球回や奪三振数などは大きな数字が残っているわけではないが、今季、達成できるだろうか。

西武に復帰した松坂には1500投球回と1500奪三振の可能性が

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