藤川球児にかかる史上初の記録とは? 今季の達成が期待される節目の記録の数々【投手編】

西武に復帰した松坂には1500投球回と1500奪三振の可能性が

○サファテ(ソフトバンク)
・500試合登板(過去101人)現427登板 あと73
・250セーブ(過去3人)現234セーブ あと16

 股関節の手術の影響で昨季は1軍登板のなかったサファテだが、オープン戦では3試合3イニングを無失点。藤川同様、名球会入りの基準である250セーブまで残り16セーブとしている。外国人での名球会入りとなれば、現DeNA監督のアレックス・ラミレス以来2人目となる。

○松坂大輔(西武)
・1500投球回(過去178人)現1464.1回 あと35.2回
・1500奪三振(過去55人)現1410奪三振 あと90

 今年から古巣の西武に復帰した松坂。オープン戦では2試合6イニングを投げて自責点2とまずまずの成績だった。9月13日に40歳になるが、松坂世代の代表として、雄姿を見せてほしいものだ。

○増井浩俊(オリックス)
・200セーブ(過去6人)現163セーブ あと37
・200ホールド(過去3人)現152ホールド あと48

 NPB史上で誰も記録していない200セーブ&200ホールドは、藤川だけでなく増井にも可能性がある。増井の場合は双方に大きな数字を残しているので、今年同時に達成することはできないが、今後達成することは可能だ。昨季は不振で期待を裏切っただけに、どちらか1つをクリアすることを目指したい。

○西勇輝(阪神)
・100勝利(過去137人)現84勝 あと16
・1500投球回(過去178人)現1391.2回 あと108.1回

 昨季オリックスからFA移籍し10勝をマーク。今季は開幕投手に決まっていた。今、脂の乗り切った盛りであり、2つの記録ともに今季のクリアの可能性はあるだろう。

○益田直也(ロッテ)
・500試合登板(過去101人)現472登板 あと28
・100セーブ(過去32人)現88セーブ あと12

 ロッテのクローザー益田も節目の記録達成を控えている。昨季は27セーブをあげており、同じような働きができれば、2つの記録は十分にクリアできるだろう。

○吉見一起(中日)
・100勝利(過去137人)現89勝 あと11
・1000奪三振(過去150人)現835三振 あと165

 最多勝2回を誇る元エースだが、昨季は1勝止まり。2桁勝利から8年遠ざかっており、記録の達成は難しいか。投手の節目の記録は、救援投手の方が多い。今のプロ野球の傾向を反映しているといえるだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY