アストロズ、サイン盗みの反省と謝罪は十分? 球団の言い分は世論と真っ向対立
現役選手も「誠実さが無いし本心とは思えない」とアストロズに疑問
大きな騒動を巻き起こしたアストロズのサイン盗み。複数の訴訟沙汰にもなり、そのうち1つはファンが起こしたものだった。いまだにアストロズへの不満が燻り続けている中、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」によると、アストロズは謝罪が十分であったと“弁解”しているという。
球団が先週提出した文書では球団側の弁護士が見解を主張。これによると「アストロズファンと球団にとっての多くの失望は、サイン盗みの論争が原因となっている。選手たちやオーナーのジム・クレインを含め、MLBコミッショナーのレポートで説明された事象に関して、アストロズ球団は心からのお詫びをし、深い反省をした」としており、アストロズは十分に謝罪したとしている。
しかし、周囲はそうは捉えていない。先月、カブスのクリス・ブライアント内野手は「彼らの謝罪を見ているけど…… 誠実さが無いし、本心とは思えないんだよね」と本音を吐露。元ヤンキースで通算696本塁打のアレックス・ロドリゲス氏も「皆は正真正銘の、偽りのない謝罪を求めている。今のところ彼らにはそれが届いていない」と指摘している。謝罪は十分とする球団の主張とは真っ向から対立する。
年間チケットを購入したファンから、サイン盗みによりチケットの価値が落ちたとして訴訟を起こされたアストロズ。弁護士はこれに関しても「チケット保有者が持つ権利は、球場に入り、チケットで購入した分の席に座ることだけ。そして、試合があるべき姿ではなかったとしても、彼らは後になってから不満を口にすることはできない」と主張している。
(Full-Count編集部)