イチロー氏のベースボールカードが話題 セレブ御用達の宝石職人作製「未来的な感じ」
カードを販売する「Topps」が今年のコレクションを発表、イチロー氏がその1枚に
日米通算4367安打を放ったイチロー氏が現役引退して1年。その功績は時を経て、さらに輝きを増しているようだ。トレーディングカードを販売する「Topps」はこの度、ベースボールカードの新コレクション「Project 2020」を発表。リニューアルされた計400枚のベースボールカードの1枚に、2001年のイチロー氏が描かれている。MLB公式サイトが詳細を伝えている。
今回のプロジェクトで「Topps」は20人のアーティストに、自分なりの解釈でベースボールカードを描くように提案。400枚のカードには1952年のジャッキー・ロビンソンから、ルーキー時の2011年のマイク・トラウトなどが含まれている。「これらのカードは、コレクターなら喉から手が出るほど欲しいコレクションだ」と記事は説明している。
「Topps」は今月25日(日本時間26日)から1日につき2枚ずつ48時間限定でカードを販売する。最初のペアはドジャース一筋で2度のワールドシリーズMVPに輝いたサンディー・コーファックスとイチロー氏。マリナーズ1年目のイチロー氏の姿を、セレブ御用達の有名ジュエラーであるベン・ボーラー氏が描いている。
ベン・ボーラー氏は、カニエ・ウェスト、ドレイク、マット・ケンプ、フアン・ウリーベらの顧客を抱える有名ジュエラー。ロサンゼルスで生まれ育ち、ドジャースファンでベースボールカードコレクターでもあるボーラー氏はこの機会を逃さなかった。「僕が子供の頃、ベースボールカードはお金のように扱われていた。このプロジェクトの話が来た時、僕は『冗談だろう』と思ったよ」と語っている。
ボーラー氏は、ベースボールカードのデザインがジュエリーのデザインよりも難しかったことに驚いたという。「(ベースボールカードには)ビンテージだけど未来的な感じを与えたかった」とも述べている。
今回のプロジェクトは、アジア系アメリカ人であるボーラー氏にとって特に思い入れがあったという。「僕が行った大学では、僕がフットボールとバスケットボールをプレーした初めてのアジア系アメリカ人だった」と述べ、アジア出身者のプロスポーツ選手は当時はほとんどいなかったと言及。「今回のベースボールカードの中にアジア出身という選択があって嬉しかった。イチローはとても際立った選手だったからね」と語っている。