西武助っ人は自宅待機をどう過ごす? 同じマンションの5人は密集せず、情報交換

西武・森友哉、町田義憲通訳、ザック・ニール(左から)【写真:宮脇広久】
西武・森友哉、町田義憲通訳、ザック・ニール(左から)【写真:宮脇広久】

助っ人を支える町田通訳「出来る限りのサポートはします」

 西武は新型コロナウイルスの拡大感染防止のため、首脳陣、選手、全スタッフが3日から3日間の自宅待機に入る。同日に12球団代表者会議が行われ、今月24日に設定されていた公式戦開幕がさらに大幅に延期される可能性があるが、母国を離れて生活する外国人選手は、なおさら心細いだろう。

 外国人選手にとって、グラウンド上はもちろん、私生活でも頼りになるのが、球団の通訳だ。西武の町田義憲通訳は「付きっきりということはありませんが、できる限りのサポートはします。帰宅後も電話で『料理をしていて煙を出してしまい、火災報知器が鳴ってしまった。人がドアの前に来ているんだが、どうしたらいい?』とか、『買い物に来ているんだが、店員に欲しい物が伝わらない。電話を代わるので言ってもらえないか』とか相談されることはありますね」と話す。

 西武の外国人選手は、台湾出身で日本の高校、大学を卒業してドラフト指名を経ている呉念庭以外、ザック・ニール投手、リード・ギャレット投手、ショーン・ノリン投手、エルネスト・メヒア内野手、コーリー・スパンジェンバーグ外野手の5人は同じマンションに自宅があるという。1月29日に誕生したばかりの長男と妻の来日が延期となっているギャレット以外は、家族と同居。選手同士で“密集”することはないが、生活環境が同じとあって情報を共用しやすく、何かと心強い。「いろいろ情報交換はしているようですね」と町田通訳。

 昨季12勝1敗のニールは「ロッカーに置いてあるトレーニング器具を持ち帰って、自宅でやれることをやるよ。会議(12球団代表者会議)で方向性が出ると聞いているが、仮に開幕が5月中旬だとすれば、あと6週間ある。2週間はトレーニングの強度を下げ、残りの4週間で上げていけばいいかなというイメージはある」という。日米を通じて前例のない困難なシーズンを乗り切るべく、最善を尽くす。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY