中畑氏も思わず「ラミちゃんパクった?」 DeNA“佐野主将”はラミレス監督の親心

筒香を主将に任命した中畑前監督は「もう一皮向けて欲しい」

 筒香はその年、それまでのキャリアハイとなる24本塁打、93打点、打率.317をマーク。さらに翌2016年には44本塁打、110打点で初タイトル(2冠)を獲得し、球界を代表する打者へ飛躍。今季からはメジャーリーグへと巣立っていった。

 その筒香から「お前らしくやればいい」という金言とともにバトンを受け継いだのが、佐野だ。筒香をキャプテンに任命した中畑氏も「ラミちゃん、おれのやり方をパクったかな?」と笑ったものだ。

 昨季終了後、結婚もした佐野は2016年のドラフト9位、このとき12球団を通じて全体87人中84番目に指名されて明大から入団しており、“下位指名の星”としても注目されつつある。

 勝負のシーズンは、思わぬ形で開幕のめどさえ立たなくなったが、「野球人生は今年だけではない。来年、再来年と長くやりたいと思っているので、今年(の経験)が来年以降のプラスになるように、しっかり練習してやっていきたい」と揺るがない。言うまでもなく、優勝候補に挙げられているチームの浮沈もかかっている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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