本当はマジメな野球人? 元日ハム新垣勇人、東芝コーチとして奮闘する日々と指導論

東芝からは岡野が中日へ、宮川が西武へ入団「全員で戦おうという団結力が出てきている」

 エースの岡野祐一郎が中日に、宮川哲が西武にそれぞれ入団。チームは2本柱を失ったが、新垣コーチは「今年は“総合力”ですね。層は厚いと思うので。投手は岡野、宮川が抜けて、『全員で戦おう』という団結力が出てきている」とチームの雰囲気を語る。

「宮川がパワー、スピード系。岡野はコントロール系。岡野はスピードがほしい、宮川は岡野のようなコントロールがほしい。そこでお互い話し合ったりもしていたし、お互いのピッチングを見て、どうやってやっているだろうとか。宮川が岡野に聞いたり、逆に岡野が宮川に聞いたり。見ていて、いい関係だと思っていました。(残された選手も)そういうところは見てくれているはず。実際、岡野は年下にも自分がよくなるためにアドバイスを聞いていたりもするし、宮川は宮川で野球に対してものすごく真面目で、常にどうしたらいいのか考えているタイプ。他の選手もそういうところを見て、多少なりとも影響を受けていると思います」

 プロ入りを果たした2投手が残した好循環に期待を寄せながら、「ベンチに入ろうが入らまいが、投手陣10人全員で勝ちに行く」と全体のレベルアップも狙う。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月中旬に予定されていたスポニチ大会が中止となり、4月2日には第45回全日本クラブ野球選手権大会、第46回社会人野球日本選手権大会、一部のJABA公式大会の中止も決まるなど、状況は苦しいが前を向いて、活動していくしかない。

 現役時代の印象とはまた違った姿でグラウンドに立ち続ける新垣コーチ。得意の動画投稿については「ちょっといま抑えているんですよ。真面目にはなっていないんですけど」とニヤリ。「どこまでやっていいのか……。どう思います?」と、ファンに呼び掛けていた。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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