4年前の“大乱闘劇”に再脚光 レ軍オドルの右ストレートは「最も見事な顔面パンチ」?
レンジャーズのオドルとブルージェイズのバティスタによる大乱闘劇
新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となっている米メジャーリーグベースボール。軽々と160キロを超えてくる剛速球や、とてつもないパワーによって放たれるホームランなど、屈強な男たちによって生まれるプレーの数々が見られずに、物足りない日々を送っているファンも多いことだろう。
そんなMLBでしばしば起こるのが、肉体派の男たちによる“乱闘劇”。米メディア「12アップ」は2016年5月15日のレンジャーズ対ブルージェイズ戦で起きた衝撃の“大乱闘”を「ルーグネッド・オドルがホセ・バティスタの顔面をパンチしたことで、レンジャーズとブルージェイズが大乱闘になった。そのことに再注目する」と回顧した。
前年のプレーオフから遺恨を残していた両チーム。“大乱闘”が勃発したのは8回のことだった。レンジャーズのブッシュが、ブルージェイズのバティスタに死球を与えた。続くスモークの打球は三塁へのゴロに。併殺を狙ったレンジャーズだったが、バティスタが二塁手のオドルの足元に強烈なスライディングを食らわせた。これが“ゴング”となった。
体勢を崩されて一塁へと悪送球したオドルは激昂。バティスタに食ってかかると“右ストレート”がバティスタの左頬に命中した。バティスタがかけていたサングラスが吹っ飛び、ここから両軍が入り乱れる大乱闘へと発展した。
この乱闘シーンを振り返った「12UP」の記事では「オドルは激怒してバティスタの胸を押した後、野球史上で最も見事な顔面パンチを見舞った。このパンチは、永遠にオドルの代名詞になった。オドルはこれで、7試合の出場停止を受けたが、多くのファンにとっては、このパンチには、価値あるものだった」と指摘していた。