「自粛している間に何を得るのか」元マイナーリーガー根鈴雄次氏が説く野球上達法

神奈川・横浜市で「根鈴道場」を主宰する根鈴雄次氏【写真:広尾晃】
神奈川・横浜市で「根鈴道場」を主宰する根鈴雄次氏【写真:広尾晃】

00年にエクスポズ傘下でプレーした根鈴雄次氏は野球教室「根鈴道場」を主宰している

 元プロ野球選手の根鈴雄次氏は2000年にエクスポズ(現ナショナルズ)とマイナー契約を結んで、米球界に挑戦。日本人野手で初めて3Aまで昇格した選手として知られている。12年の現役引退後は四国アイランドリーグplus徳島でのアシスタントコーチを経て、現在は神奈川・横浜市で「根鈴道場」という野球教室を主宰。打撃専門の教室としてプロ、大学から高校、中学、小学校まで多くの選手が通う人気の教室だ。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために政府から発令された緊急事態宣言を受けて、活動を停止した根鈴氏に聞いた。

――神奈川県に緊急事態宣言が発出される前はどんな活動をしていましたか。

「2月終わり頃から外出自粛などの要請が出ました。それまでは通常通り活動していましたが、以降はスクールクラスなどの複数人を教えるクラスを自粛していました。ただし、パーソナルレッスンなど個人の指導は夜間の外出自粛要請が出るまでは、土日の野球チームの練習がない日なども行っていました。もちろん、手洗い、消毒など十分に配慮していました」

――緊急事態宣言の後、根鈴道場を閉鎖されました。影響は大きかったですか。

「4月は卒業、入学などで入れ替わるので、多少選手が少なくなる時期になりますが、今年はチーム練習の自粛などもあって、レッスンの予約はすべて埋まっている状況でした。道場の閉鎖は、対面でお伝えする事がなく、メールやLINEでのお知らせになりましたが、皆さん現在のかつてない状況を理解しておられる様で、ご承諾頂きました。現在、新規の方の中には『チームの練習がないので見てほしい』と言う方もまだいらっしゃいますが、現在は『自粛中です』とお伝えしています」

――困っていることはありますか。

「今のところ、困っている事はさほどありません。野球が出来ず、楽しくないなと思うだけです(笑)。私の大学時代の監督であり、今は、全日本野球協会会長を務めておられる山中正竹さんの『全ての野球人へのメッセージ』を受けて、少年野球から中学、高校、大学などの野球選手たちは『いま何をすべきなのか?』を考える認識が広がってきていると感じています。自分で考えて練習する習慣を、徹底して欲しいと願っています」

「この難局を、変化する、変化できるチャンスと捉えて」

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