12球団の史上最高ドラフト“当たり年”は? ロッテは最下位指名で福浦入団の1993年
最下位指名だった福浦は通算2000安打を達成、6位の小野は3度の2桁勝利
毎年、100人近い新人が新たに飛び込んでくるプロ野球の世界。誰もが大きな志を抱いて入団してくるものの、活躍できるのはほんのひと握りしかいない。長いドラフトの歴史で12球団それぞれの最高の“当たり年”だったのは、いつだろうか。各球団を検証していってみよう。今回はロッテだ。
1950年に毎日オリオンズとして生まれ、その後、東京オリオンズ、ロッテオリオンズと名前を変え、1992年から現在の千葉ロッテマリーンズに。そのロッテのドラフト“当たり年”と言えば、1993年が挙げられるだろうか。
ドラフト1位の加藤高康こそ故障で2年で戦力外となったが、5位で諸積兼司、6位で小野晋吾、7位で福浦和也が入団。諸積は外野のレギュラーとして1110試合に出場し、小野は3度の2桁勝利をマークし「サンデー晋吾」としても一世を風靡した。
この年の最下位指名だった福浦のその後の活躍は知られた通り。2001年には首位打者となり、ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞3回と活躍し、ロッテのレジェンドに。通算2000安打も達成し、2019年シーズンを最後に現役を引退した。
3人のほかに2位の立川隆史もロッテ、そして阪神で計530試合に出場。3位の大塚明も中心選手の1人として計737試合に出場しており、指名された7選手のうち5人が第一線に立っていた。
この1993年のほか、1位の荻野貴司や2位の大谷智久が入団した2009年、石川歩、井上晴哉、二木康太ら現在の主力が加入した2013年も“当たり年”と言えそう。また、藤原恭大外野手が1位だった2018年、佐々木朗希投手が加入した2019年も今後“大当たり年”になる可能性も秘めている。