「お客さんは1日に3、4人…」 新型コロナウイルスで巨人V9戦士も試練の時

野球好きの常連、堀内恒夫さんら元同僚がアシスト

 ヤクルトを経て現役を引退し、38歳で開業。4年後に現在地に移転し、通算36年目を迎えている。2005年には、一緒に店を始めた同い年の妻を亡くす不幸に見舞われたが、人生の“ミラクル”が待っていた。17年6月、69歳にして、常連客の1人だった21歳下の陽子さんと再婚したのである。

 10坪の店内ではこれまでに、堀内さんをはじめ、松永浩美さん、石毛宏典さん、大野豊さん、駒田徳広さん、松沼博久さん、蓑田浩二さんらプロ野球OBが、「格安のギャラで」(萩原さん)トークショーを開催してきた。25~30人入れば満員の、手作り感あふれる催しだった。

 毎週水曜の夜には、午後6時から萩原さんを中心に野球好きが集まる「野球談議の日」を2ドリンク付き会費2000円で行い、すでに159回を数えたが、こちらは新型コロナウイルスの感染拡大が収まるまで休止する。

「1日でも長く、この店で野球の話をしていたいね」と萩原さん。かつての同僚をはじめ数多くのプロ野球OBや、“ハギさん”の人柄に魅せられて通う野球好きたちが、気兼ねなく集える日が戻ってくるのを、首を長くして待っている。

「カフェ・ハギ」(JR目白駅から徒歩1分、東京都豊島区目白3-14-20 目白四輪馬車3F、電話03-3565-2424)の通常営業は、午前10時から午後6時まで。土、日、祝日は定休。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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