MLBも注目する韓国プロ野球 NPBも参考にする新型コロナ対策マニュアルは?

5月5日に韓国プロ野球は無観客で開幕を迎える【写真:Getty Images】
5月5日に韓国プロ野球は無観客で開幕を迎える【写真:Getty Images】

多岐に渡る感染予防策「無観客」「マスクと手袋着用」

 5月5日に開幕の日を迎える韓国プロ野球のKBO。新型コロナウイルスの感染拡大は韓国国内で下火となったことを受けて、無観客ながら2020年のシーズンがスタートすることになる。いまだ開幕が決まらないNPBは、KBOから新型コロナ対策マニュアルを入手して参考にするとされている。

 KBOを参考にするのはNPBだけでない。開幕が決まらないMLBもまたKBOの対策を参考に開幕に向けたプランを練っていくことになる。米ヤフースポーツも「新型コロナウイルスから復帰途中のMLBは、KBOを注意深く見ていくだろう」としてレポートしている。

 KBOは5月5日に5つの球場で5試合が予定され、開幕の時を迎える。米ヤフースポーツの記事では「KBOのプロトコルはCPBLのやり方を多く真似している」とし、KBOもまた“世界最速”で開幕した台湾プロ野球(CPBL)を参考にしたという。そして、主な対策法を伝えている。

 KBOとCPBLの感染予防策は多岐に渡る。「無観客で行う」「入口と出口は1つだけで、そこで体温を測られる」「ユニホームを着ていない関係者は全員がマスクと手袋を着用する」「症状がある選手はすぐに隔離され、その選手が最後にプレーした球場は閉められる」「陽性の検査結果が出ればリーグは少なくとも3週間シャットダウンされる」「唾吐き、ハイタッチは禁止」などが定められているという。

 韓国のソウルに2名のスタッフを雇っているMLB。ニューヨークには国際部があり、そこのスタッフと韓国のスタッフが連絡を取り合っているという。記事では「MLBは韓国を注意深く見守っていくだろう。MLBはKBOがこのパンデミックの中、どのようにして野球シーズンを安全に行っていくかに興味津々だ」と指摘している。

 全144試合とプレーオフを実施する予定のKBO。米ヤフースポーツは「そこへたどり着くために、毎日かじ取りをして、どのようにして生き残るかは、容易なことではない。それには異常なまでの警戒や用心が必要になるだろう。それと同様に、運も必要だ。MLBは(KBOの試合を)注意深く見ながら、いろいろ学び、自分達の戦略を考えて、更に待ちながら、開幕に期待を抱いていくだろう」と伝えている。

(Full-Count編集部)

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