鷹・千賀の飽くなき向上心 自主練習期間でフォーム改造「もっと凄くなった、と」
離脱の原因となった右前腕部の張りの回復は順調「7、8割くらいまで来た」
ソフトバンクの千賀滉大投手が3日、本拠地PayPayドームで自主練習を行い、練習終了後にはオンライン会見で報道陣に対応した。右前腕部の張りでキャンプ中から離脱していたが、遠投も行えるところまで回復。「ブルペンに入れと言われれば、入れる状況まできた手応えはあります」と、状態を明かした。
新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となったプロ野球。千賀は怪我の影響で開幕絶望となっていたが、時間の猶予ができた。「この時間をいただいたという形なので、有効に時間を使えていると思います。7、8割くらいまでは来たんじゃないかと思います」と千賀。ブルペンでの投球練習を再開できそうな段階まで上がってきているという。
ただ、怪我を回復させるだけじゃないのが千賀だ。「全体練習がなくなってから、自分の中で見つめ直すものがあった。凄い色んな形で勉強になって、今までの千賀とまた変わったぞ、と思ってもらえるような風になっていると思います」。活動が休止となり、自主練習期間も約1か月になる。その中でも少しでも成長できないか、もっと良くなることはできないかを突き詰めて考えてきた。
「自分の中でより良くするためにやっている中でもっと良くなるポイントがある。しっかり形にして『千賀はもっと凄くなった』と言ってもらえるように準備したい。今までのものは全部捨てています。今までのを『千賀A』とすれば『千賀B』になる感じです」という千賀。実際に、自身のインスタグラム上で公開した動画を見ると、その投球フォームが変化していることが分かる。開幕延期によって更なる進化に取り組む。開幕を迎えた時に“NEW千賀”の姿を見る日が楽しみだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)