新型コロナ禍で影響あり? 西武中村が挑む史上9人目の通算500本塁打への道
今季試合数は減る見通しで、将来的な500本塁打到達の障害になりかねない
ところが、そこにコロナ禍が立ちふさがった。中村は今年、右ふくらはぎ痛のため春季キャンプ中は2軍で調整。3月3日の中日とのオープン戦(ナゴヤ球場)で1軍に初合流すると、異例の1番でスタメン出場し、いきなり初球を左翼席へ運んだ。「たぶんまっすぐです。打ててよかったです」という素っ気ないコメントは、通常のシーズン通りだった。
調整がやや遅れていただけに、開幕が延期された上で全試合を消化できれば、というところだったが、今季試合数が減る見通しとなり、将来的な通算500本塁打到達には大きな障害になりかねない。セ・パ交流戦で歴代トップの通算77本塁打、205打点を誇る中村にとっては、得意の交流戦の中止が決まったことも痛いが、開幕時期自体、いまだ見通せない。
中村が来季迎える38歳シーズンといえば、ミスタープロ野球こと長嶋茂雄(巨人)が現役引退した年にあたる。500本塁打突破者の38歳シーズン以降の本塁打数は、門田=189本、落合=134本、野村=106本、王=102本、山本=84本、衣笠=69本、張本=68本、清原=33本。40歳シーズンに自己最多タイの44本塁打、自己最多の125打点をマークし2冠に輝いた門田のような例もあるが、中村はなんとも微妙な本数を残し、年齢との戦いに臨む。当面は、あと29本に迫る長嶋の通算444本(歴代14位)、あと35本の区切りの通算450本(歴代13位相当)が近い目標となる。
(Full-Count編集部)