【球界名場面番外編】ピート・ローズ氏の後輩がコルクバット使用で処分 1996年の事件簿
1996年、レッズのクリス・セイボーの折れたバットからコルクバットが…
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開幕の無期限延期が決まったプロ野球。選手、ファンにとってはもどかしい時間が流れているが、こんな時こそ過去の名場面を振り返り、少しばかり気を晴らしてみてはいかがだろう。ここで番外編。日本以外のプロ野球での名場面を紹介する。これを見て、少しでもファンの方々が心を癒していただければ幸いだ。
MLB歴代1位通算4256安打のピート・ローズ氏にコルクバット使用疑惑が再浮上し日米で話題となったが、24年前には“後輩”が試合中にコルクバットを使用し処分を受けている。
1996年7月29日に行われたレッズ対アストロズ戦。内角直球に詰まったクリス・セイボー内野手の打球は遊飛となりバットは真っ二つに粉砕。なんてことない一幕だったが、審判団は折れたバットの先を拾い上げ確認することに。バットの中身にコルクが入っていた空洞がはっきりと確認されると、セイボーは7試合の出場停止処分と球団には罰金が科せられることとなった。
MLB公式YouTubeではその貴重な瞬間を捉えた動画が上がっており、すでに1400万再生回数を超える反響ぶりとなっている。セイボーは当時、自身の使っていたバットがコルク入りだとは知らなかったようでファンも同情の声を上げている。
「彼は明らかに仕組まれていたんだ。チーム全員がジョークを飛ばしているよ」
「退場になったのはあの髪型のせいだ」
「彼はハメられたんだよ。爆笑しているベンチの選手たちを見てごらん」
「ハハハ、ベンチの選手たちが彼を見て笑ってるよ!! (コルク)が詰められていると彼らは知っていたんだね」
確かにベンチのナインたちは笑顔を浮かべており、セイボーは“被害者”だったかもしれない。