ロッテがZoomトレで選手をサポート 定位置狙う安田「もっとやろうと頑張れる」
4月下旬から1日2部制で毎日開催、チームの絆深める一助にも
今季開幕を待ちわびながら、選手がそれぞれ自主練習を行っているNPB。同じチーム内でも全く顔を合わせない選手がいる中で、ロッテは4月下旬から選手にオンライントレーニングを提供している。オンライン会議アプリ「Zoom」を使い、トレーニングコーチらの主導で希望者を対象に毎日実施。参加する選手からは好評の声が届いているという。
現在、チームの全体練習は行われておらず、自主練習を行う選手には球団施設が開放されているが、利用は1日おきで人数を制限するなど、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、に務めている。そこで球団では、コンディショニング調整に努める選手をサポートしようと、4月下旬からZoomトレを実施している。
1日2部制で毎日実施。それぞれ10~15人の選手が参加している。栄養学かトレーニングの講義を10分受けた後、ストレッチ、体幹、上半身トレ、下半身トレ、インターバルトレを行うのが基本的なサイクル。今季、三塁のレギュラー獲りを狙う安田尚憲内野手はZoomトレーニングは初めての経験だというが、「1つの方法としてありだなと感じました」と精力的に参加しているという。
この試みは体のコンディショニングをサポートするだけではなく、チームの繋がりをもたらす効果もあるようだ。「ずっと自主練習をしている中で、画面を通してでも皆さんと一緒にトレーニングができるというのは、とても楽しく張り合いがあります」と言う安田は、こう続ける。
「アドバイスもいただけますし、ちょっとした会話をするだけでも繋がっている感じがして、みんなも頑張っているのだから自分ももっとやろう、と頑張れます。自分で考えて行うのも、もちろん大事ですけど、自分では補えない部分はみんなで一緒に行うことでできるのだと改めて感じました」
スタート当初は手探りな部分もあり、参加者が1人だった日もあるというが、今では大好評。Zoomトレーニングを担当する楠貴彦コンディショニングディレクター兼育成統括も「今では多くの選手に集まってもらい毎日開催しています」と手応えを感じている。
特に、熱心な安田について「真面目に一生懸命汗を流してくれている印象です」とし、「この困難な状況の中、Zoomトレーニングで鍛えた安田選手が今シーズン、ファンの皆様に勇気と感動を与えることを期待しています」と期待を寄せた。
(Full-Count編集部)