元巨人・仁志敏久氏、江戸川大客員教授に! 初授業はオンライン「僕の方が学んでいます」

レギュラーで授業を受け持つのは初めて

 一昨年12月6日に特別講師として江戸川大学に招かれたことはあったが、レギュラーで授業を受け持つのは初めて。それでも「学生が授業をつまらないと感じるとすれば、それは教師の責任だと思う」と甘えや言い訳は一切口にしない。

 この日、受講した学生からは「わかりやすくて、面白かったです」といったチャットメッセージが届き、仁志氏にとっては上々の“デビュー戦”だったようだ。「どちらかというと、教えるというより、僕の方が学んでいます。資料を作るために、いろいろなものを読み直したり、初めて読んだりしていて、『へーっ』と思うことが多いです」と語った。

 その仁志氏に、現在チーム練習ができないでいる、少年少女を含むアマチュア野球選手向けのメッセージを求めると、こう熱弁した。「こんな時だからこそ、家で素振りやトレーニングをすることが増えると思う。実は野球の技術は、1人で練習する時に1番うまくなる。逆に言えば、全体練習でうまくなることは、まずありえない。全体練習は、チームプレーのクオリティを上げたり、自分の技術を確認するためのもの。全体練習を練習と思わず、1人で練習することが必要なのだと、やってみれば気付くと思う」

 これこそ、171センチとスポーツ選手としては小柄な仁志氏が、常総学院高、早大、日本生命、巨人と各カテゴリーの名門を渡り歩き、常に中心選手として活躍できた秘訣。学生にも伝承されていくのだろう。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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