新たな年俸削減案にCY賞スネル、鬼才バウアーの不満爆発「プレーしないよ」
選手会に提案された7・5開幕案には選手の新たな年俸削減案が盛り込まれている
新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期されている大リーグでは12日(日本時間13日)から7月4日(同5日)の独立記念日前後に無観客で行うなどとした開幕案を選手会と協議している。選手会へ提案された開催案では総収入を球団と選手で折半することが盛り込まれたが、この案に現役トッププレーヤーから反対意見が相次いでいる。
18年サイ・ヤング賞を受賞したレイズのブレイク・スネルは、今季欠場する可能性を示唆した。18年に21勝、防御率1.89を記録し、19年から5年総額5000万ドル(約53億7000万円)の複数年契約を勝ち取った。この度ソーシャルメディアに投稿した動画を米スポーツ局「ESPN」が紹介し、左腕は新たな年俸削減策に納得がいかない模様だ。
「僕が減俸を受け入れることは現実に起こらないと思う。それを皆、理解してくれないとね。リスクが非常に高いからね。僕は給与をもらう必要がある。給与が支払われないなら、プレーしないよ。僕にとっては、それが自然なこと。僕がもらう給与は(既に)かなり少なくなっているんだ。僕は命を懸けている。プレーする場合は、契約した通りの金額を得るべきだよ」
大リーグ機構と選手会は3月末に試合数が削減された場合は162試合からの割合で年俸を支払うことで合意しているが、無観客試合で各チームの収入が減少するため、MLB側が新たな年俸削減を要望すると予想されている。5年連続2桁勝利を挙げているレッズのトレバー・バウアーは自身のツイッターで「現時点では、僕はただみんな(選手会)が合意した金額が欲しいだけ。試合数に比例した金額をね。それが僕たちの合意したことだから」「僕たちは既に減俸を受け入れている」などと綴った。
大リーグ機構と30球団オーナーが承認し、選手会へ提案された7月4日の開幕案。なかなか一筋縄ではいかなさそうだ。
(Full-Count編集部)