現代野球で更新は可能か? 84年の球史で“1人”しか達成していない偉大な打者記録
20年連続で50盗塁以上が必要な1000盗塁はもはや更新不可能?
・450二塁打
立浪和義 487二塁打
1988年にPL学園から中日入りした立浪氏。プロ1年目から主力となると、そのシュアな打撃で特に二塁打を量産していった。1994年から12年連続で20二塁打以上を続けて打ち、通算487二塁打は歴代トップ。2位は福本豊氏の449塁打で38本の差をつけている。
・1000盗塁
福本豊 1065盗塁
世界の盗塁王と呼ばれた福本氏。1000盗塁はもちろん、通算600盗塁以上をマークしたことがあるのが福本氏ただ1人で、この1065盗塁という数字がどれほど凄まじいか分かってもらえるだろう。2位の広瀬叔功氏でされ596盗塁で、その差は469盗塁もある。
1969年に阪急に入団した福本氏は現役を引退する1988年まで
20年間プレー。2年目の1970年に75盗塁をマークすると、1972年にはNPB記録となる106盗塁を記録するなど、13年連続で盗塁王に輝き、14年連続で50盗塁以上を記録した。単純計算で50盗塁を20年続けねばならず、現代の野球界では更新はほぼ不可能だろう。
・500犠打(川相昌弘:533犠打)
“バントの名手”として知られる川相氏は1982年のドラフト4位で巨人に入団。7年目の1989年から出場機会を増やし“繋ぎ役”として活躍。9年連続で30犠打以上を決め、球史で唯一の500犠打を達成した。1994年には打率.302をマークしており、決して打てない打者だったわけではない。2位の平野謙氏が451犠打で、その差は82犠打。現役最多はソフトバンクの今宮健太で300犠打にあと1の通算299犠打。
84年の長いプロ野球の歴史でも、ただ1人しか達成していないこれらの記録。800本塁打など王氏の持つ記録や福本氏の1000盗塁など、現代のプロ野球ではおよそ不可能とも思える記録がある一方で、張本氏の3000安打や立浪氏の450二塁打、川相氏の500犠打などは更新の可能性もまだあるだろう。20年以上の長い現役生活でほぼ怪我なくコンスタントに出場を続け、その上で結果を出し続けることが必要ではあるが、こうした記録を打ち立てる選手の登場を期待したい。
(Full-Count編集部)