元横浜・森大輔氏、高校野球指導者デビューお預けも燃える情熱「イップスは治る」

イップス克服法は「最低限、自分が出来ることは何か。とにかく自分に自信を持つこと」

「必ずイップスは治る。(イップスに陥った選手には)軽症、重症があると思うんですけど、何かのきっかけに治ると思っています。自分は(15年に)始球式をやらせてもらった時も(当時西武の秋山に死球を当てるか)怖かったですから完全には治ってないと思いますが、イップスを治した人は何人もいる。少なくとも自分が経験したことを周りに話すことはできる」

「治し方ですか? これが正解というのはないです。少なくとも言えるのは自分で出来ることに自信を持つことだと思います。いい選手であればあるほど難しいと思うんですが、あれが出来てない、これが出来てないと考えないこと。最低限、自分が出来ることは何か。とにかく自分に自信を持ってやることかなと思います」

 新型コロナウイルスの影響で多くの高校球児は自主練習となっている。肩肘に痛みを抱えたり、イップスに苦しんている選手にはプラスに働く可能性があるという。

「いい意味で悩んでいる選手には間が空くのはいいのかもしれません。気持ちをリセットできる時期。高校3年生は予選が出来るかわからないですけど、野球ができることに希望を待っていてほしいです」

 ルートインBCリーグ石川を退団した11年に「白寿生科学研究所」に就職し、営業マンに転身。15年8月に七尾市内にオープンしたハクジュプラザ七尾店で店長を務めている。新型コロナウイルスの影響で3月16日から休業となっていたが、18日から営業再開となった。

「野球をずっとやってきたから最初はお客様との会話も全然出来ませんでした。でも、研修中にある男性から『会話はキャッチボールと一緒だよ』とアドバイスをいただいた。こちらが言葉を投げかければ必ず返ってくる。コーチも同じだと思います。頑張っているけど、結果が出なくて、悩みを抱えている選手もいる。こういう場面ではどういう言葉をかけたら、選手の成長につながるか。いろいろなことを考えています」

「田舎に帰ってくると、野球人口がどんどん少なくなっているなと感じます。少しでも野球人口を増やしたい。野球からたくさんのことを教えてもらったと思うので、次は自分の番。少しでも恩返しできたらと思います」

 次の野球を愛する選手を育てるため、森氏の第二の挑戦は続いていく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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