全盛期のイチローなら打率4割も? 試合半減で生まれる記録の可能性を米メディア検証
イチロー氏は2004年のシーズン後半81試合で打率.425を記録した
新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕延期となっているMLB。そんななか、米スポーツ局「NBCスポーツシカゴ」ではシーズン短縮から生まれる可能性のある記録を検証。打率4割については、近年最も可能性のあった打者としてイチロー氏の名前が挙がっている。
現在、MLBと選手会は7月上旬開幕予定のシーズン82試合で調整を続けているが、記事ではこれを踏まえ「フルシーズンでは達成することが難しい記録でもシーズンが半分になれば可能かもしれない」と可能性を示唆。「それには、アスタリスクが付くことになるだろうが、それでも打者が4割以上打ったり、先発投手の防御率が1.00あたりになることに、興味がない人はいないだろう」と検証している。
1920年以降で最も高い打率を残したのは、1924年にロジャース・ホーンスビーが記録した打率.424。また、最後に打率4割以上を残した打者は1941年に打率.406を記録したテッド・ウィリアムズとなっている。
いずれも戦前の記録だが、一方でイチロー氏が2004年のシーズン後半81試合で残した打率は.425。記事ではこれを引き合いに「もし2020年のシーズンが82試合になった時、新たな打率の記録を更新できたかもしれない選手が存在してたのは今から20年も前のことではない」と伝えている。
その上で「もちろん、イチローが今、球界にいるわけではない。実際、直近の5年で1シーズンに打率.330を打った選手は11人しかいない。イチローがそれを達成した2004年と今とでは、野球がとても異なっているのも確かだ」と16年前の記録であることにも言及。
期待を寄せる現役選手にブライス・ハーパーやホセ・アルトゥーベの名前を挙げつつも「このシーズンに(そして永遠に)誰かが打率.400を打つ可能性はとても少ないだろう」と結んでいる。
(Full-Count編集部)