鷹、デスパ&グラ不在で開幕濃厚 キューバ出国できず森ヘッド「戦力には入ってない」

ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ(左)とジュリスベル・グラシアル【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ(左)とジュリスベル・グラシアル【写真:藤浦一都】

キューバに滞在している2人は新型コロナウイルスの影響で出国できず

 ソフトバンクの森浩之ヘッドコーチが24日、PayPayドームでの分離練習後にオンライン会見で報道陣に対応した。6月19日に開幕となった場合、現在、母国キューバに滞在しているアルフレド・デスパイネ外野手とジュリスベル・グラシアル内野手の2人の助っ人は開幕には間に合わない見通しを明かした。

 デスパイネとグラシアルは3月下旬に予定されていた東京五輪のアメリカ大陸予選に出場するために離日。新型コロナウイルスの感染拡大によって予選が中止となり、キューバに戻った。2人は怪我を抱えていたため、そのままキューバに留まり、リバン・モイネロ投手だけが来日。その後、感染が世界的に広がってキューバからの出入国が制限され、2人はキューバに留まらざるを得なくなっている。

 そのため、デスパイネとグラシアルの2人はキューバで練習を続けている。怪我はそれぞれほぼ完治しているものの、肝心の出入国制限が解除されていない。そのため、森ヘッドは「聞いたところでは入国も出国もできないという。その解除がいつになるか。解除されないと来られないし、来ても2週間は隔離して、そこから作り直すことになる」と語り、仮にすぐ来日が可能となったとしても、その後2週間の隔離措置が必要となるとの見通しを示した。

「今の現状の(野手)20人の中で開幕を迎える。(2人が)来れても、2週間の隔離が必要なので、(開幕の)戦力には入っていない、というところですね。もし6月19日開幕であるならば、です」と森ヘッドコーチ。チームは25日から紅白戦をスタートさせ、開幕に向けて仕上げていくことになるが、少なくとも開幕当初はデスパイネ、グラシアルの2人の主砲を欠いた状態で開幕を迎えることとなりそうだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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