DeNA山崎、シート登板でまさかの3連打も笑顔「野球ができる喜びを感じた」
球団の動画企画で南場オーナーに直撃インタビュー「突っ込んだ質問をしました」
DeNAの守護神で昨季まで2年連続リーグ最多セーブの山崎康晃投手が26日、横浜スタジアムでのチーム練習でシート打撃に登板。打者4人に対し計11球を投げ、被安打3、奪三振0、与四球0、最速146キロの内容だったが、「野球ができる喜び、バッターと1対1の勝負ができる楽しさを改めて感じました」と笑顔で語った。
ストレート、得意のツーシーム、カットボールを織り交ぜ、中井を一ゴロに仕留めた後、戸柱に右前打、桑原に左前打、ソトには右中間二塁打を浴びた。まさかの3連打となったが、オンライン会議システム「Zoom」を通じて報道陣の取材に応じた山崎は、「久々の実戦形式でケガなく、投げる感覚を確かめることができてよかった。最初はこんなもんかな、という感じです」と表情が明るい。
プロ野球は6月19日に開幕することが正式決定。「日本のプロスポーツで最初に開幕することになる。日本全体が苦しい状況にある中で、テレビの前の人たちに楽しさ、ワクワクする気持ちを届けられればいい」と言う。
当面は無観客。さらに、山崎の登場曲に合わせてDeNAファンが声をそろえながら飛び跳ねる名物応援・ヤスアキジャンプは、新型コロナウイルス感染対策の観点から“自粛”期間が延びそうだ。山崎は「ヤスアキジャンプには本当にパワーをもらってきたので寂しい。球場でもう1度ヤスアキジャンプが行われることを信じて戦っていきたい」とした上で、「新しい応援方法が生まれてもいいのかしれない。この状態でできることを探していきたい」とも語った。
また、緊急事態宣言後、球団公式YouTubeとツイッターで動画企画「突撃!ヤスアキマイク~みんなお家でなにしてんの?~」を公開。自らMCとして、チームメートをテレビ電話で直撃取材してきた。その最終回では、なんと球団トップの南場智子オーナーにインタビュー。近日公開予定となっている。「やっていて『楽しい』の一言に尽きます。コメント欄を見ると、多くの方々にも喜んでもらえているようで、うれしい」と手応えを感じている。最終回へ向けて「僕も入団後初めてオーナーと親しくお話をさせていただきました。フランク、かつ僕のような1選手に対してもリスペクトを持って取材に応じていただいた。突っ込んだ質問をしましたし、素直な気持ちを明かしてもらいました」とアピールしていた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)