イチローの“天敵”は元阪神右腕だった? 無安打に封じた男を米メディアが特集

ボーグルソンは「イチローにヒットを打たせなかった投手の中で最も多く彼と対戦」

 2009年にオリックスに移籍したが、1年で退団し、2010年はフィリーズ傘下、エンゼルス傘下でプレーした右腕。2人が再び対戦するようになったのは右腕がジャイアンツに復帰し、2年目となった2012年になってから。前年の2011年にボーグルソン氏はついに覚醒し、30試合に先発して初の2桁勝利となる13勝をマーク。さらに2012年にも14勝をあげ、ジャイアンツのワールドシリーズ制覇にも貢献した。

 イチロー氏とは2012年、2013年、2015年、2016年と対戦したボーグルソン氏。18打席、15打数で対戦してノーヒットに封じており、記事では「イチローにヒットを打たせなかった投手の中で最も多く彼と対戦した選手である」とされている。もちろん、27打席で2安打のフランシスコ・ロドリゲスや23打席3安打のジェレミー・ヘリクソンといった抑えた投手もいるが、ボーグルソン氏は1本のヒットも許していない。

「ジ・アスレチック」の記事では「この2人を見ていると、実は2人に共通点があることに気が付いた」とされ、ボーグルソン氏とイチロー氏には共通するところがあるとする。それは「2人の永続的な情熱と、異常なまでに細部に注意を払うことだ」という。イチロー氏が毎朝カレーを食べていたという“逸話”は有名だが、ボーグルソン氏も「試合で投げる前日にはいつも、チキン・エンチラーダだけを食べていた」と、記事で紹介されている。

 イチロー氏を18打席ノーヒットに封じたボーグルソン氏。ただ、なぜイチロー氏を無安打に抑えられたかについては簡単には説明できないという。初めて対戦した2004年のことを「僕は彼に対しては、良いシンカーとチェンジアップをストライクゾーンの下に投げた」と振り返り「(イチローを抑えることが出来たのは)運が良かったということも関係している」と語る。そして「友達が僕に色々な選手と対戦したときのことを聞いてきた時には、僕はこのことを話しているんだ。『知っている?イチローは僕からヒットを打ったことがないんだよってね』」とちょっとした“自慢話”になっていることを明かしている。

(Full-Count編集部)

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