6年目の覚醒なるか? 開幕スタメン候補に急浮上する鷹・栗原陵矢にかかる期待
キューバから出国できないデスパイネ&グラシアルの穴を埋める存在となる?
ソフトバンクはデスパイネとグラシアルのキューバ人コンビが新型コロナウイルスの世界的な広がりの影響で、キューバから出国できずにいる。来日しても2週間の隔離措置が必須となりそうで、開幕には間に合わない見込み。そこの穴を埋める存在として栗原への期待が膨らんできている。
このままの状況で開幕を迎えるとすれば、指名打者にバレンティンが入り、左翼と右翼のポジションが空く可能性が高そうだ。栗原はここをベテランの長谷川勇也や上林誠知、周東佑京らと争うことになる。
上林もまた結果を残している。28日は1番打者として3安打2盗塁と奮闘し、紅白戦3試合全てで安打を打っている。もともとは右翼のレギュラーに最も近い存在とされていた。昨季は手首の骨折の影響で打撃の状態を落としたが、今季にかける思いは人一倍強い。
この日は栗原よりも後輩となる九鬼隆平捕手も2安打1本塁打し、リチャード内野手や三森大貴内野手もヒットを放っている。練習試合となれば、調整が最も重視され、主力選手たちに多く出番が与えられることになるだろう。その状況から突き抜けてくるのは誰か。そんな楽しみが、今のソフトバンクにはある。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)