ガララーガ氏、誤審に泣いた“幻の完全試合”に誇り「リプレー検証の導入に役立った」
2010年6月2日のインディアンス戦で9回2死から一塁へのゴロで完全試合も…誤審でならず
元タイガース投手で2010年に誤審で完全試合を逃したアーマンド・ガララーガ氏が2日(日本時間3日)、米メディアの取材に応じ、完全試合を認めるよう要求している報道を完全否定した。
誤審による幻の完全試合から10年が経ったこの日、ガララーガ氏はMLBネットワークのゲストに登場。これまでにMLBに判定の再評価をし完全試合を認めることを求める報道が出ている件について問われると「まず、この機会をいただき、ありがとうございます。そして、違います。それは事実ではありません。これまでの動きを嬉しく思っています。私に起こったことは、今後起こりません。今ではリプレー検証がありますからね」と完全否定した。
ガララーガ氏は2010年6月2日の本拠地インディアンス戦で先発し、9回2死から一塁へのゴロでベースカバーに。打者走者より先に一塁を踏んだとみられたが、セーフと判定されてパーフェクトを逃した。試合後に映像を見直したベテラン審判ジム・ジョイス氏が誤審と認めて謝罪した。
米メディア「ジ・アスレチック」など複数の米メディアは、ガララーガ氏が完全試合を認めるよう求めていることを報じていたが本人は公然の場に登場し、その報道を否定。そして「私は本当に嬉しく思っています。私の経験がリプレー検証の導入に役立ったと感じているからです」と語り、自らの経験がリプレー検証を生んだことを誇りに思っているようだ。
現在はメジャーリーグ、日本でもリプレー検証、リクエスト制度など映像での確認を行い、判定が覆ることが当たり前となっている。ガララーガ氏の完全試合は認められることはないが、野球界の発展に一役買ったのは間違いない。
(Full-Count編集部)