プロ16年目・楽天涌井が新天地で見せた存在感 「常に81~82%をキープできれば」

“2度目の復活”“3球団で最多勝”なるか

 プロ16年目で今月21日に34歳となる涌井。西武では最多勝を2度獲得し一時代を築いた後、数年間不振をかこったが、2013年オフに、プロ入り当時の監督で恩師の伊東勤監督(現中日ヘッドコーチ)率いるロッテにFA移籍。15年に15勝を挙げて6年ぶり3度目の最多勝に輝き、華々しく復活を遂げたのだった。

 しかし、5勝11敗と大きく負け越した17年のシーズン中に伊東監督が辞任を表明し、涌井自身もメジャー移籍を目指してFA権を行使したが、満足のいくオファーを得られずロッテに残留。昨季まで3年連続で黒星が白星を上回るなど精彩を欠いてきたが、「意気に感じるタイプ。環境さえ整えば再生できる」とみる球界関係者は多い。

「100%の状態をキープするのは難しいので、今シーズンは80%でスタートして、常に81~82%をキープできればいいのではないか。それを目指してやります」と風格を漂わせる涌井。若手の手本としての使命感が、“2度目の復活”のきっかけになるのか。もし3球団で最多勝を獲得すれば、史上初の快挙となる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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